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2016年1月
資産価値を「時価」査定
グリーンベル(葛西宣行社長、川崎市麻生区)は15年2月から、トラックを対象とした48回払いの動産担保融資「ABL48」を展開している。
トラックは5年で税務上の薄価が1円になってしまう。しかし実際には、市場での中古トラックへの評価は高い。そこで、トラックを「時価」で査定することにより、トラック事業者への融資を実現。主に業務が急激に拡大しているものの金融機関の融資が追い付かないケースや、荷主の要請に応えたいが運転資金に不安を感じている際などに利用されているという。
同社が注目しているのは、日本中古トラック査定協会(大野弘人理事長)がまとめた過去26年分のトラックの年式別保有台数と平均時価だ。
10年の大型トラックの登録台数は2万9165台で、平均時価が550万円。このため、この1年だけで運送業界には「埋蔵金」が1604億750万円も存在することになる。過去26年分を合計すると、埋蔵金は3兆3012億6900万円にも上る。
葛西社長(44)は「トラックの資産価値を時価で正しく評価することで、運送会社の価値が高まり、融資も可能になる。新たな資金調達手段により、設備投資や人材確保がしやすくなる。また、M&A(合併・買収)や事業継承の際にも、資産を正しく評価することが重要だ。運送業界の埋蔵金を発掘できれば、業界の活性化はもちろん、日本経済の気浮揚にもつながる」と指摘する。
掲載:「物流ニッポン」(外部サイト)