HOME > ニュースリリース > 簡単に原価「見える化」運送原価計算ソフトを無料提供
グリーンベル(葛西宣行社長、川崎市麻生区)は近く、簡単なデータ入力で原価計算ができる「運送会計 今すぐ原価計算LITE」サービスを同社ホームページ(HP)で無料提供する。葛西社長は「現状の自社の損益、弱点を正確に把握・改善し、強みを生かす手段として活用してほしい」と話している。
今すぐ原価計算LITEはエクセルで、グリーンベルのHPからダウンロードする。オンラインの原価計算システムは、来年3月ごろのサービス開始を見込む。ドライバー個別の給料設定なども盛り込み、LITEより詳細にシミュレーションできるようにする。いずれのサービスも会員登録(無料)が必要。
LITEでは、間接固定費として、役員報酬、事務員給料、家賃、光熱・通信費、消耗品費、宣伝広告費、交際費、会計士らへの支払い報酬などを入力。
直接固定経費として、ドライバーの給料(支払い給料の1.15倍を目安)、車両償却・リース、任意保険料を入力し、ベースデータを作成。
加えて、変動費として、走行距離、高速道路利用料金、残業代などを入力すると、1日の原価がすぐ分かる仕組みだ。
車両数や稼働日数、燃料費など各データを変えてシミュレーションが可能。荷主から提示された運賃などを入れ込めば、すぐに損益が分かり、荷主に具体的な数字を示せば、交渉の強い味方となる。
葛西氏は「このシステムを利用することで、黒字化を図るための適切な車両数や管理費、どこを切り詰めればよいのか、弱点や得意分野なども分かる。まずは、原価をしっかりと把握することから始めてほしい。利益を生み出す一番の近道は、稼働率を維持しつつ増車すること。社長らの営業努力も重要だ。多くの運送業者に利用してもらい、業改全体の収益力向上に寄与したい」と話している。
また、同社が運営する会計事務所「運送会計.Com」では、会計プラス原価削減、社員教育など運送事業者のサポートに重点を置いたサービスを展開している。
掲載:「物流ニッポン」(外部サイト)