HOME > ニュースリリース > 中古トラック活用提案 ~デフレ生き抜く処方箋~
【神奈川】グリーンベル(葛西宣行社長、川崎市麻生区)では、中古トラックの買い取り・販売事業を通じて、運送事業者のサバイバル戦略を支援している。リース事業をはじめ、トラック関連の多彩なサービスを提供しているが、デフレの時代を生き抜く処方せんとして中古トラックの活用を提案。葛西社長は「増車する5両をすべて中古トラックにした事業者もある。資金繰りを楽にする方法を第一に考えるべきであり、新車に比べて納期も早い中古トラックは有効な武器」と訴える。
荷主や取引先による運賃の値下げ要請が止まらない中、中古トラックの需要はますます高まると判断し、3月に中古トラック情報誌「GETRUCK」(ゲットラック)を創刊。車両価格やリース料を明示した国内初のフリーペーパーで、初回の7000部を出発点に5月号は1万5000部に増部、今夏には2万部に拡大する予定だ。
取り扱い車種は、ウイング、平ボディー、ダンプ、ユニック、ミキサー、ローリーなど豊富にそろえて、あらゆるニーズに対応できる態勢を構築。5月号では厚木(神奈川県厚木市)、木更津(千葉県木更津市)の両展示場で在庫する177両を掲載している。
リース期間は2~5年に設定し、全国のリース会社40社と提携して顧客の利便性を向上。買い取りは相場に準じた適正な価格を提示するとともに、リース契約中の車両の購入も相談に応じている。現在は大型ウイング車の引き合いが好調だが、夏場を目前に控えた6月には、保冷タイプの需要が活発になるという。
インターネットと合わせた複合メディアを駆使する営業手法が奏功し、中古トラック事業は在庫数量、販売実績ともに順調に拡大している。今後は売り上げを月間ベースで1億円に倍増させる目標を掲げ、1都3県を地盤に営業活動を強化していく。地方に関してはディーラーのネットワークを生かして拡販に努める。
葛西氏は「情報誌にラインアップする車両だけでなく、グループで保有する3500両の紹介も行っている。最近はコンサルティング業務にも力を入れており、運送事業者の経営を側面からサポートしていきたい」と話している。
掲載:「物流ニッポン」(2010年5月3日付)