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企業のレベルや形に応じた有効な投資がある。
それを知らずに効果の無い投資を避け、一番有効な投資の順番を知って利益を積み上げよう。
管理コスト 100万 | ||
110台の会社
100万÷10台=10万/月 稼働日数25日の場合、 稼働1日における販管費 10万÷25日=4,000円 |
220台の会社
100万÷20台=5万/月 稼働日数25日の場合、 稼働1日における販管費 5万÷25日=2,000円 |
保有する台数が多ければ管理費は安くなる、10台と20台の会社では2,000円も輸送原価が下がるのだ。 |
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台数を増やすためには営業、ドライバー確保、運転資金、設備資金が必要である。
稼働日数 20日稼働日数 30日
稼働率を上げる事で1日の原価が大きく変わる
1稼働20日の会社
リース料10万÷20日=5,000円 保険料5万÷20日=2,500円 販管費10万÷20日=5,000円 |
2稼働30日の会社
リース料10万÷30日=3,400円 保険料5万÷30日=1,700円 販管費10万÷30日=3,400円 |
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固定原価が20日と30日では33%安くなる。
輸送原価が4,000円も下がる。 25日稼働の会社と比較しても、輸送原価が2,000円も下がる。 |
売上に締める輸送原価の内、燃料代は約20%。このコストを下げる事が重要なポイントである。
1信用もお金無いも割高給油
1?当たり 110円
2保証金積んで割安軽油
1?当たり 107円
3インクタンク設置で最強の仕入
1?当たり 102円
インタンク設置には自前の土地も必要になるが、設置するだけのメリットは使用量に応じて出てくる。
保証金を積むことでカード会社や貸し倒れ保険等のリスク充当コストをカット。
仮に【1日200km・燃費5km/?】の場合、40?の利用で1日 320円の差が出る。
保証金割安軽油でも 120円の差がでる。
当たり前だが効果測定に手間がかかる為やらない事業者も多いが、一番コストをかけずにできる作業はこれ。
東京都トラック協会などもグリーン・エコプロジェクト等で環境対策に優秀な事業者を星3つで評価するなど、環境、経営、事故減少などに寄与。
10%の改善で以下の数字になる。
1日200km走行(1?当たり110円の場合)
燃費5km/?
200km÷5km/?=40? 1日の燃料代 4,400円 |
燃費5.5km/?
200km÷5.5km/?=36? 1日の燃料代 4,000円 |
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1日400円の差が出る |
日野自動車など各メーカー主催の省燃費運転講習会など、メーカーも環境&コスト対策に前向きである。
『買う』、『借りる』の議論は色々あるが、コスト面で優位に立てば荷主が変わっても選ばれる業者になる。
という観点から言えば、良いサービスを提供し続ける為にも、不動産コストを無くし、資産を増やそう。
稼働40万の地代家賃を自前にした場合
【保有台数20台、稼働日数25日のケース】
40万÷20台÷25日=800円 |
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1日800円の販売管理費【賃料】を無くせる。 |
経営管理とは数値を把握して初めて行動プランを経営の指針にできる物で、数字による戦略は経営者にとって不可欠である。
また、財務面で上記投資ができる様な体質を日々準備しなければならない。
次回の高収益運送事業コラム『運送業の儲け方教えます#10』では簡単財務体質改善会計“時価会計のすすめ”で運送事業を成長産業へ導いていきたいと思います。
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