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さて今回は高収益へのロードマップを確認した上で荷主へ提案できる様にしましょう。
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では、今回の赤字のコースの原価計算表からどこを提案するのか?
4tウィングクラスの一般的な輸送原価です。指標にお使いください。
「少ない!」と感じる方、「多い」と感じる方、「そもそも分からん」という方もこの輸送原価が最低基準という事を覚えておいてください。
これより安くするには・・・
これぐらいの調整幅です。保険リスク分利益として残さなければなりませんが、そのまま利益勘定で残すと40%は納税対象なので、適正にリスクカバーをする必要がありますね。
よって27,000円~30,800円がこのクラスの原価です。
ここで燃料が130円になったらどうでしょうか?
【 距離:200km ÷ 燃費:5km/? × 110円 = 4,400円 】が5,200円になります。
運賃を800円上げなければ合いません。
さらに付帯作業や待機時間の長い荷主には残業費用として
【 人件費 ÷ 8h × 1,25 = 2,000/h 】
1時間あたり約2,000円の残業代が発生する事を知っておかねばなりません。
残念ながら労働基準局の労働の見解は運送会社とはかけ離れているので、
運送業はとても不利な環境にある事も踏まえ、賃金設定を考えなければなりません。
(当紙面の運送業の社労士コーナーを参照にしてください。)
例 上記コースで【運賃25,000円】を主張する荷主に対して
荷主からの要望に合わせると
「人件費が6,000円の人しか雇えませんが、4時間で終わる仕事でしょうか?」となります。
「ドライバーを確保する為には32,000円必要ですよ!」と原価計算法を教えて、適正な利益と成長を続けられる様に、荷主を育てましょう。